アーユルヴェーダ資格

アーユルヴェーダ資格は、古来インドより伝わるアーユルヴェーダの知識を体系的に理解し、相手のドーシャを読み取って、生命バランスを整えられる人に与えられる資格です。

現代ではエステのように思われているアーユルヴェーダは、古来は医術の一種でした。

現代では、リラクゼーションの一環とともに、古来の医療的な面を生かし、相手の体内バランスを整えます。

ここでは、アーユルヴェーダ資格を生かせる仕事を紹介します。

アーユルヴェーダ資格を生かせる仕事

アーユルヴェーダ資格を生かせる仕事は主に４つあります。

①アーユルヴェーダセラピスト

アーユルヴェーダは、人間の体の中を構成するドーシャのバランスを整えることで、健康を保つ予防医学です。

ドーシャには、ヴァータ（風）・ピッタ（水）・カパ（火）の３つの要素があり、ほとんどの人がこの３つが適度なバランスで体内を整えています。

しかし、特異体質で一つのドーシャに偏ってしまっている人、あるいはライフスタイルの乱れや心の乱れで、ドーシャのバランスが悪くなってしまった人は、一気に心と体の調子が悪くなると言われます。

アーユルヴェーダセラピストは相手のドーシャを見て、どのドーシャが偏っているのかを判断し、再び適切なバランスに戻すのが大きな役割です。

ドーシャのバランスを整えるための方法は、食事・ヨガ・瞑想・オイルマッサージがあります。

アーユルヴェーダセラピストは、ドーシャの偏り具合、相手の本来もったドーシャを考慮し、適切な処置をします。

アーユルヴェーダの体系的な知識・実戦経験が必要なアーユルヴェーダの本質とも言える仕事です。

②エステティシャン

エステティシャンは相手の美と健康を保つための施術を行います。

最も必要なことは、エステに関しての知識・経験です。しかしアーユルヴェーダ資格を持っていると、アーユルヴェーダの側面から、アドバイスを与えられます。

エステの施術の中でもオイルマッサージはとてもポピュラーです。

アーユルヴェーダの観点からみた施術の根拠をしてあげると、相手は＋αの満足度を得られ、とても喜ばれます。

③整体師

整体師は骨格や関節などの歪みを、整体術を持って直していく仕事です。

整体の施術にもアーユルヴェーダの理論を応用できます。

特にアーユルヴェーダの予防という側面は整体を利用する患者にとって必要な知識が多くあります。

姿勢など外面的なアドバイスは整体師的観点から、食事などの内面的なライフスタイルはアーユルヴェーダ的観点からアドバイスを与えると、整体の効果を向上させられます。

④タイ式マッサージ施術師

タイ式マッサージは古来タイ王朝より伝わるマッサージですが、同じ東南・南アジアから生まれた文化なので、通ずる部分が多くあります。

整体師と同じように、食事・睡眠・入浴といった内面から改善を促すアドバイスができるようになります。

エステや整体の仕事に追加できる

エステや整体の仕事にアーユルヴェーダの要素を追加すると、個人開業の場合はお客さんの増加に、施術師として務める場合は、自分への固定客の増加につながります。

ただエステティシャン、整体師として働いているより、一歩違う価値観を取り入れると、施術師としての評価が大きく変わります。

自分のスキルアップの一環としてアーユルヴェーダ資格を取得してみてはいかがでしょうか。

ヨガやタイ古式系のマッサージにも

ヨガやタイ古式系マッサージは、基本施術の中にオイルマッサージはありません。

しかし個人開業している場合は、ヨガ・タイ古式マッサージのサービスに追加でアーユルヴェーダを展開できます。

アーユルヴェーダのメリットは、食事などお客さんのライフスタイルに対してアドバイスを与えられる点です。

ヨガやタイ古式系マッサージは、来店して施術・実践するのが主なサービスで、一度お店を出てしまうと、サービスが終わってしまいます。

アーユルヴェーダの知識があると、自宅でどうすれば良いか、というアドバイスを与えられるので、お客さんにとても喜ばれます。

自分のサービスの幅を広げる選択肢としてアーユルヴェーダの資格を取ると良いでしょう。

アーユルヴェーダ資格で稼げる金額

アーユルヴェーダの資格を取ると、以上の仕事で働けます。

どの仕事も勤務施術師だと年収300万円程度の収入となります。

個人で開業した場合は、うまく軌道に乗ると500万円程度の収入も見込めます。

個人で開業するなら、店舗を構える場合と、自宅で開業する場合があります。

自宅で開業し、副業程度に年収100万円以内の収入を得ている方も多くいます。

アーユルヴェーダ資格を取得するには以下の２つの認定試験があります。